『三文オペラ』はドイツの劇作家、詩人であるベルトルト・ブレヒトの戯曲と、同じくドイツの作曲家クルト・ヴァイルの曲による序幕と３幕で構成されたジャズの手法を効果的に使った音楽劇。18世紀の英国の劇作家ジョン・ゲイによる『乞食オペラ』に基づいている。初演は1928 年ドイツ・ベルリンで行われた。辛辣な皮肉たっぷりでありながらも、魅惑溢れるエンターテインメント性が観客を魅了し、初演から人気を博した。また、一年のロングランを記録しただけでなく、世界各地で上演され、日本語訳も多く出版されており、世界中で大きな影響力を持ち続けてきた劇作品である。1931年には、G・W・パプスト監督により最初の映画化が試みられた。資本主義社会や階級社会のからくりを痛烈に風刺した作風は、時代を超えて現在までも通ずるものがある。

戯曲家：ベルトルト・ブレヒトについてはこちらから  

作曲家：クルト・ヴァイル についてはこちらから