コンテンポラリーダンス


振付指導:楠原竜也

コンテンポラリーダンスとは、既存の踊りの枠に収まらないダンスとされているが、元々は更なる表現方法を求めてバレエとモダンを取り入れ、20世紀中頃以降に生まれた抽象的なダンス全般を指します。

踊りの特徴は、フロアワークやインプロ(即興)、演劇を取り入れるなど、決まった型は無く多種多様。

既成のダンスとは異なり、観客それぞれの想像力も、コンテンポラリーダンスを成立させる要素となります。

(参考:http://bodyartslabo.com/about/history/opinion-2009-1/、https://note.com/aikatakeshima/n/ndb45a3d31494)

木と少年

<作品紹介>

『おおきな木』という絵本を題材に創作しました。

 

登場人物の木と少年

大好きな少年が望むものを、自分の身を削って与え続ける木

どんな時でも寄り添ってくれる存在の木から、沢山のものを与えられ成長し、

前に進んでいく少年

 

この木と少年の関係が、“親と子供” “兄弟” “恋人関係”のように思いませんか?

 

決してネガティブな感情ではなく前向きに、

木と少年に自分と他者を当てはめながらみて貰えると嬉しいです。

 

<作品への意気込み>

木と少年に、母と自分自身を重ね作品を創作しました。

                          題材にしている絵本の中には、木が自分の幹を切り倒し少年に与える等、少年の幸せの為に自身を犠牲に

                          する木の姿が描かれています。私の母も同じように、私のことを1番に考え応援してくれています。

                          自分がやりたい事に取り組むことができ、成長できたのは、

                          木のように大きく、 強く、そして優しく支えてくれた母のおかげでした。

                          贅沢な程に沢山の愛を与えてもらい続けた22年間。

                          この作品を通して、母、そして私の周りの全ての人に感謝の想いを届けたいです!

 

振 付:4年 佐々木映海

出演者:4年 平田和人 

      2年 佐藤麗音

君の落としたハンカチを君に手渡してぼくはもとの背景にもどった

<作品紹介>

斉藤斎藤という歌人の短歌を基に創作。

いくつかの短歌を基にしているが、主となっている短歌は作品名にもなっている

「君の落としたハンカチを君に手渡して ぼくはもとの背景にもどった」という短歌。

どこか切なく、誰もが経験したことがあるような感覚を、4人のダンサーの感覚と身体で表現。

自分という存在は周りから認識されて初めてここに存在できる。

ぼくは、ぼくを探し続ける、君の背景から抜け出すために。

 

<作品への意気込み>

この作品を創ろうと思ったきっかけは、大学の授業内で斉藤斎藤さんの作品が紹介されたことでした

斉藤斎藤さんの、自分をまるで他者として突き放したような作品や、ありがちな定型文をひねった作品など独特な世界観に惹かれ、これらを身体で表現することにしました。

作品を創作するにあたり、ダンサーには「ぼく」という登場人物の気持ちを沢山想像してもらいました。

                        観客の皆さんには、ダンサーが表現する「ぼく」を通して「自分が自分である定義」を探してみてください。

 

振 付:4年 鈴木茉矢

出演者:4年 鈴木茉矢 平田和人 

      2年 植田 円 佐藤麗音