クルト・ヴァイルとは

190032日ドイツ生まれの作曲家。20歳の時、ベルリンでフェルッチョ・ブゾーニに師事し、『交響曲第1番』を作曲。1928年には戯曲家ベルトルト・ブレヒトとの共同作業により『三文オペラ』の音楽を監修。これをきっかけに1930年代初頭には彼の劇場音楽や声楽作品が大衆の間で大流行し一躍有名になる。しかし、ヴァイルが活躍した時代はユダヤ人に対する差別が激しくなった時期に重なる。ヴァイルもナチス当局から危険視され、コンサートでは何度も暴動が起きた。音楽活動を続けるためにパリへ亡命。その後、ニューヨークに移住し、アメリカのポピュラー音楽を研究した。数多くのミュージカル作品が高く評価され、アメリカのミュージカル発展において重要なものになった。1950年、心臓発作により死去。代表作に歌劇『マハゴニー市の興亡』、『交響曲第2番』、バレエ『七つの大罪』などがある。